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2026年の注文住宅のトレンドを調べてみた

2026年に注文住宅を検討される方に向けて、いま家づくりの現場で起きている変化を整理しました。省エネ基準の義務化という制度面の転換に加え、建築コストの上昇、デザインの好みの移り変わりなど、数年前とは前提が変わってきています。本記事では、性能・間取り・デザイン・設備の4つの視点から、2026年のトレンドをまとめます。

住宅トレンド

省エネ基準の義務化と高性能住宅の標準化

2025年4月から、すべての新築住宅に省エネ基準への適合が義務付けられました。これにより、断熱性や省エネ性の高い住宅は「こだわりのある人が選ぶ特別なもの」ではなく、家づくりの前提になっています。2026年は、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)や長期優良住宅が標準的な選択肢として定着していく年といえます。

GX志向型住宅という選択肢

さらに高い水準を目指す場合、GX志向型住宅という区分があります。断熱等性能等級6以上に加えて、一次エネルギー消費量を大きく削減することが求められる住宅です。2026年度の国の補助制度「みらいエコ住宅2026事業」では、GX志向型住宅への補助額は最大125万円(地域区分により異なり、九州などの温暖地では110万円)とされています。子育て世帯などの世帯条件なしに申請できる点が特徴です。ただし求められる性能水準が高いぶん建築コストも上がるため、初期費用と光熱費削減のバランスを踏まえた判断が必要です。補助金の条件や受付時期は年度ごとに変わるため、検討の際は最新の情報をご確認ください。

コンパクトに、質を高く。間取りの考え方の変化

資材価格や人件費の上昇により、住宅の建築費は高止まりが続いています。この状況を受けて、延床面積を無理に広げるのではなく、必要な広さに絞ったうえで一つひとつの空間の質を高めるという考え方が広がっています。

具体的には、廊下を減らして居住空間に面積を回す、使用頻度の低い部屋をつくらない、収納を適材適所に配置して部屋を広く使う、といった工夫です。「広い家」よりも「自分たちの暮らしに合った家」を重視する流れは、2026年も続く見込みです。

また、「この空間で趣味の時間を楽しみたい」「自然を感じながら暮らしたい」といった、暮らしの質を起点に間取りを考える傾向も強まっています。読書コーナーや趣味室のような小さな専用スペースを設ける事例も増えています。

2026年のデザイントレンド

アースカラーの内装

内装の色使いでは、オリーブグリーン、テラコッタ、サンドベージュといった自然を思わせるアースカラーが注目されています。ここ数年主流だったグレーやベージュ中心のコーディネートに、深みと温かみを加える方向性です。壁紙やソファなどのファブリックに取り入れると、落ち着いた空間になります。観葉植物との相性が良い点も特徴です。

曲線を取り入れたデザイン

アーチ型の垂れ壁や丸みのある造作、曲線を描く家具など、直線中心の空間にやわらかさを加えるデザインが世界的に人気を集めています。空間全体を曲線でまとめるのではなく、一部に取り入れるだけでも印象が変わります。

異素材の組み合わせ

木、タイル、金属、塗り壁など、質感の異なる素材を組み合わせる手法も引き続き注目されています。単一の素材ではつくれない奥行きが生まれ、視覚だけでなく手で触れたときの心地よさも空間の魅力になります。

色を楽しむ空間へ

モノトーン一辺倒から、色彩のある空間へという流れも見られます。海外では壁や天井まで同系色で塗り上げる手法も話題ですが、まずはクッションやアート、収納扉といった小さな面積から色を取り入れる方法が始めやすいでしょう。

デザインと使いやすさの両立

2026年のデザインは、見た目の美しさだけでなく機能との両立が重視されています。例えば、生活動線上に収納を配置して物が散らかりにくい状態を保つ「片付けやすいデザイン」や、調理から片付けまでの動きに無駄がないキッチンなど、日々の家事のしやすさまで含めて設計する考え方です。

ナチュラルテイスト

自然を感じる住まいづくり

窓からの景色、庭やウッドデッキとのつながり、無垢材や塗り壁といった自然素材など、住まいの中で自然を感じられる工夫への関心が高まっています。背景には、デジタル機器に触れる時間が長くなった現代の暮らしがあります。家を、情報から離れて心身を休められる場所にしたいという考え方です。

大きな造園工事をしなくても、リビングから見える位置にシンボルツリーを1本植える、室内に木の質感を残す、といった小さな工夫から取り入れられます。

設備のトレンド

設備面では、電気代の上昇を背景に太陽光発電への注目が続いています。光熱費の削減に加え、余った電気の売電、停電時に電気が使える安心感といった複数のメリットがあり、ZEH水準の住宅とも相性の良い設備です。初期費用がかかるため、屋根の形状や日照条件、回収年数を確認したうえでの検討が前提になります。

また、食器洗い乾燥機や乾太くんに代表される衣類乾燥機など、家事の時間を短縮する設備を家事動線とあわせて計画する事例も増えています。設備単体で選ぶのではなく、間取りとセットで考えることで効果が高まります。

まとめ

2026年の注文住宅は、省エネ基準の義務化を経て高い性能が当たり前になる一方、建築コストの上昇を踏まえて「必要な広さで、質の高い暮らしを」という方向に向かっています。デザイン面ではアースカラーや曲線、異素材の組み合わせといった、温かみと心地よさを重視する流れが主役です。

トレンドはあくまで選択肢のひとつです。大切なのは、ご家族の暮らし方に合うものを見極めて取り入れることです。家づくりを検討される際の参考になれば幸いです。