住宅のリフォームを検討する際、工事内容によっては国や自治体の補助金を活用できる場合があります。
佐世保市にお住まいの方が利用できる可能性のある制度には、佐世保市独自のリフォーム支援制度のほか、窓の断熱改修、高効率給湯器の設置、介護保険による住宅改修、浄化槽の設置補助などがあります。
この記事では、2026年時点で確認できる主なリフォーム関連補助金をまとめました。
※補助金は予算上限に達すると受付終了となる場合があります。申請前には必ず最新情報をご確認ください。
1. 佐世保市住宅性能向上リフォーム支援事業
佐世保市では、住宅の性能向上を目的としたリフォーム工事に対して補助金を交付しています。
対象となるのは、佐世保市内の一戸建て住宅、併用住宅、マンション等の住戸部分です。申請者は、佐世保市に住民登録があり、市税等の滞納がなく、対象住宅を所有し、居住している、または工事完了までに居住する方とされています。
対象工事は、主に次の3つの区分です。
- バリアフリー・安全型
- 省エネルギー型
- 防災型
対象工事費は、消費税等を除いて30万円以上であることが条件です。補助額は、対象工事費の5分の1で、上限は20万円です。たとえば、100万円の対象工事であれば20万円、30万円の対象工事であれば6万円が補助額の目安になります。
2026年度は追加募集が行われており、申込期間は2026年6月1日から、先着順での受付です。工事完了報告は2027年1月29日までに行う必要があり、定員に達し次第終了となります。
水回りの改修、段差解消、断熱改修、屋根・外壁まわりの防災対策などを検討している方は、まず確認したい制度です。
2. 先進的窓リノベ2026事業
窓の断熱リフォームを行う場合は、国の「先進的窓リノベ2026事業」を利用できる可能性があります。
この制度は、既存住宅などの開口部の断熱性能を高めるリフォームを対象とした補助制度です。対象工事には、ガラス交換、内窓設置、外窓交換、一定条件を満たすドア交換などがあります。
補助額は、設置する製品の性能、大きさ、住宅の建て方などに応じた定額制です。住宅の場合、補助上限は1戸あたり100万円です。また、1申請あたりの合計補助額が5万円以上となる工事が対象です。
冬の寒さ、夏の暑さ、結露、冷暖房効率の改善を考えている住宅では、特に検討しやすい補助金です。
3. 給湯省エネ2026事業
エコキュートやハイブリッド給湯機、エネファームなど、高効率給湯器を設置する場合は「給湯省エネ2026事業」が対象になる可能性があります。
補助対象となる主な機器と基本補助額は次のとおりです。
| 対象機器 | 基本補助額 |
|---|---|
| ヒートポンプ給湯機(エコキュート) | 7万円/台 |
| ハイブリッド給湯機 | 10万円/台 |
| 家庭用燃料電池(エネファーム) | 17万円/台 |
さらに、一定の性能加算要件を満たす場合、エコキュートは3万円/台、ハイブリッド給湯機は2万円/台の加算があります。また、電気蓄熱暖房機の撤去は4万円/台、電気温水器の撤去は2万円/台の加算対象となる場合があります。
古い給湯器の交換を検討している場合は、機器の性能要件や対象製品に該当するかを施工会社に確認しておくと安心です。
4. みらいエコ住宅2026事業
「みらいエコ住宅2026事業」は、断熱改修を含む幅広いリフォーム工事を対象とした国の補助制度です。
公式サイトでは、リフォームについて「躯体(床・壁・天井)の断熱改修を含む、幅広いリフォーム工事」が対象とされており、原則として2016年12月31日以前に新築された住宅が対象とされています。
窓だけでなく、床・壁・天井の断熱改修、住宅設備の省エネ化、バリアフリー改修などを組み合わせて行う場合に検討したい制度です。
ただし、対象工事の組み合わせや住宅の築年数、性能要件によって補助内容が変わるため、個別の工事内容に応じた確認が必要です。
5. 介護保険による住宅改修費
要介護または要支援の認定を受けている方が、自宅で安全に生活するための住宅改修を行う場合、介護保険による住宅改修費の支給を受けられる場合があります。
佐世保市では、段差の解消や手すりの取り付けなどの住宅改修について、申請により20万円を上限として、その9割、8割または7割を上限に費用を支給すると案内しています。
対象となる主な改修は次のとおりです。
- 手すりの取り付け
- 段差の解消
- 滑り防止や移動を円滑にするための床材・通路面の変更
- 引き戸等への扉の取り替え
- 洋式便器等への便器の取り替え
- 上記の改修に付帯して必要となる工事
手続きでは、まず担当のケアマネジャーへ相談し、工事前に市へ事前申請を行う必要があります。市から承認通知書が届いた後に着工する流れです。
高齢のご家族がいる住宅や、将来的な介護を見据えた住まいの安全対策を考える場合に確認したい制度です。
6. 佐世保市浄化槽設置補助金
下水道事業計画区域外で、合併処理浄化槽を設置する場合には、佐世保市の浄化槽設置補助金を利用できる可能性があります。
佐世保市では、生活排水による海や川などの水質悪化を防ぐため、合併処理浄化槽を設置する方に対して、予算の範囲内で補助金を交付しています。補助対象区域は、下水道事業計画区域外の区域とされています。
2026年度分については、令和8年4月1日から補助金額の一部変更が行われています。特に、単独処理浄化槽や汲取り便槽から合併処理浄化槽へ転換する場合、設置費や撤去費、宅内配管工事費が補助対象となる場合があります。
たとえば、汲取り便槽撤去は上限12万円、単独処理浄化槽撤去は上限15万円、宅内配管工事費は上限33万円とされています。
なお、補助金申請は必ず工事の着工前に必要書類を添えて行う必要があり、工事着工後の申請は受け付けできないとされています。
補助金を使うときの注意点
リフォーム補助金を利用する際に、特に注意したいのが「着工前申請」です。
多くの補助金は、工事を始める前に申請し、交付決定や承認を受ける必要があります。すでに工事中、または工事完了後の場合、対象外となることがあります。
また、国の補助制度と自治体の補助制度は、同じ工事箇所や同じ設備に対して二重に利用できない場合があります。住宅省エネ2026キャンペーンでは、国費が充当されている地方公共団体の制度は、キャンペーン各事業と併用できないと案内されています。
そのため、複数の補助金を検討する場合は、工事契約前に施工会社と市の担当窓口へ確認することが大切です。
まとめ
佐世保市でリフォームを検討している方は、工事内容によって複数の補助金を活用できる可能性があります。
特に、一般的な住宅リフォームでは「佐世保市住宅性能向上リフォーム支援事業」、窓の断熱改修では「先進的窓リノベ2026事業」、給湯器交換では「給湯省エネ2026事業」が候補になります。
また、要介護・要支援認定を受けている方のバリアフリー改修や、浄化槽の設置・転換工事についても、別途補助制度があります。
補助金は予算や受付期間に限りがあるため、リフォームを検討している方は、早めに対象工事や申請条件を確認しておきましょう。
アルファ建築空間佐世保オフィスではリフォーム・リノベーション工事も行っております。フルリノベーションから部分的な工事まで承っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
出典元
- 佐世保市「佐世保市住宅性能向上リフォーム支援事業について」
https://www.city.sasebo.lg.jp/tosiseibi/kentiku/reform.html - 佐世保市「佐世保市住宅性能向上リフォーム支援事業(追加募集)について」
https://www.city.sasebo.lg.jp/tosiseibi/kentiku/reformtuika1.html - 住宅省エネ2026キャンペーン公式サイト
https://jutaku-shoene2026.mlit.go.jp/ - 先進的窓リノベ2026事業公式サイト
https://window-renovation2026.env.go.jp/ - 先進的窓リノベ2026事業「事業概要」
https://window-renovation2026.env.go.jp/about/ - 給湯省エネ2026事業公式サイト
https://kyutou-shoene2026.meti.go.jp/ - 給湯省エネ2026事業「事業概要」
https://kyutou-shoene2026.meti.go.jp/overview/ - みらいエコ住宅2026事業公式サイト
https://mirai-eco2026.mlit.go.jp/ - 佐世保市「住宅改修費支給申請書(様式)について」
https://www.city.sasebo.lg.jp/hokenhukusi/chojyu/kaishuhi.html - 佐世保市「佐世保市浄化槽設置補助金」
https://www.city.sasebo.lg.jp/kankyo/kanhoz/hojokin.html - 佐世保市「佐世保市浄化槽設置補助金交付要綱の一部を改正しました(令和8年度から)」
https://www.city.sasebo.lg.jp/kankyo/kanhoz/joukasouseidokaisei.html